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システム内製化のメリット・デメリット完全解説:成功に導く自社開発の進め方

1. はじめに

「既存のパッケージシステムでは、なかなか自社の業務にピッタリ合ったものが見つからず、もっと業務に合わせたシステムが欲しい」と感じたことはありませんか?
また、システム導入にかかるコストを最適化し、限られた予算内で最大の効果を得たいと考えたことは?
そして、自社ならではの強みを活かし、競争優位性を高める独自のシステムを構築したいと願った経験はあるでしょうか。

もしあなたが、システム導入を検討中の経営者やIT担当者、そして既存のシステムに課題を感じている企業の皆様であれば、この記事はきっとお役に立てるはずです。

システム開発の選択肢には大きく分けて、「自社開発(内製化)」と「外部委託」の2種類があります。近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や内製化の流れの中で、より自社の業務や戦略に即したシステム開発が注目を集めています。

本記事を読むことで、以下のメリットが得られます。

  • システム内製化のメリット・デメリットを深く理解できる
  • 自社にとって内製化が適切かどうか判断できる
  • 内製化を成功させるための具体的なステップと注意点がわかる
  • 外部委託との比較検討を通して、最適な選択肢を見つけられる

それでは、自社開発(システム内製化)について詳しく見ていきましょう。

2. システム内製化(自社開発)とは?:定義と概要

システム内製化(自社開発)とは、文字通り自社のリソース(人材、資金、設備など)を活用し、外部の開発会社やベンダーに委託せず、自社内でシステム開発を行うことを指します。

内製化には、大きく分けて以下の2つの種類があります。

  • 完全内製化: システムの企画、設計、開発、テスト、運用、保守のすべてを自社で行う
  • 部分内製化: システム開発の一部(例:要件定義や設計のみ)を自社で行い、実装やテストなどを外部に委託する

また、近年では、オープンソースソフトウェア(OSS)などを活用し、コストを抑えながら内製化を進める企業も増えています。

自社開発の対象となるシステムは多岐にわたります。

  • 基幹システム: 企業の根幹業務を支えるシステム(例:ERP、SFA、CRMなど)
  • 業務システム: 特定の業務プロセスを効率化するためのシステム(例:在庫管理システム、勤怠管理システムなど)
  • Webサイト・ECサイト: 顧客との接点となるWebサイトやオンラインストア
  • スマートフォンアプリ: 顧客向けまたは従業員向けのモバイルアプリケーション
  • その他先進分野: AI、IoT、ビッグデータなどを活用したシステム

3. システム内製化のメリット

自社開発には、外部委託にはない多くのメリットがあります。

3.1. 業務への最適化と要件の柔軟な反映

自社の業務プロセスを熟知した担当者が開発に携わるため、業務に最適化されたシステムを構築できます。また、開発途中での要件変更にも柔軟に対応しやすいのが大きなメリットです。不要な機能を省き、本当に必要な機能だけを実装できるため、効率的なシステム開発が可能です.

3.2. コスト削減の可能性

長期的に見ると、外部委託にかかる費用を削減できる可能性があります。特に、頻繁な改修や機能追加が必要なシステムの場合、内製化によってコストメリットが大きくなることがあります。オープンソースソフトウェアなどを活用することで、さらにコストを抑えることも可能です.

3.3. ノウハウの蓄積と人材育成

システム開発を通じて、社内に専門的な知識や技術が蓄積されます。これにより、従業員のスキルアップや人材育成にも繋がります。蓄積されたノウハウは、今後のシステム開発や運用に活かすことができます。

3.4. スピード感のある開発と改善

外部との調整や契約手続きなどが不要なため、意思決定から実行までのスピードが速くなります。市場の変化や顧客のニーズに合わせて、迅速にシステムを改善していくことができます。

3.5. セキュリティの強化

自社のセキュリティポリシーに合わせたシステム構築や運用が可能になります。機密性の高い情報を扱う場合など、セキュリティ要件が厳しいケースでは、内製化によってより安全なシステムを構築できる可能性があります.

3.6. 競争優位性の確立

独自の技術やアイデアを活かしたシステム開発により、他社には真似できない競争優位性を確立できます。これにより、市場での差別化を図り、ビジネスの成長を促進することができます。

4. システム内製化のデメリットと注意点

多くのメリットがある一方で、自社開発には注意すべきデメリットも存在します。

4.1. 初期コストとリソースの確保

システム開発に必要な初期投資(開発環境の構築、ソフトウェア購入など)や、専門知識を持つ人材の確保・育成にコストと時間がかかる場合があります。

4.2. 開発期間の長期化リスク

外部委託に比べて、開発スキルや経験が不足している場合、開発期間が長期化する可能性があります。また、予期せぬトラブルが発生した場合、さらに開発が遅延するリスクもあります。

4.3. 技術的な制約

社内の技術力によっては、実現できる機能に制約が生じる場合があります。最新技術の習得や高度な技術が必要な開発には、外部の専門家の協力が必要となるケースもあります。

4.4. 品質管理とテストの難しさ

第三者の視点が入らないため、品質管理やテストが不十分になる可能性があります。リリース後にバグが多発するなどのリスクを避けるためには、綿密なテスト計画と実施が不可欠です。

4.5. 運用・保守の負担

システムリリース後も、運用・保守を自社で行う必要があります。障害対応やセキュリティ対策など、継続的な負担が発生することを考慮しておく必要があります。

4.6. 属人化のリスク

特定の担当者しかシステムの詳細を理解していない場合、担当者が不在になった際に問題が発生するリスクがあります。ドキュメントの整備や知識の共有を徹底することが重要です。

5. 自社開発 vs 外部委託(比較検討)

比較項目 自社開発(内製化) 外部委託(アウトソーシング)
業務への適合性 ◎ 自社業務に最適化されたシステムを構築しやすい △ パッケージシステムの場合、業務に合わせる必要がある
柔軟性 ◎ 要件変更に柔軟に対応しやすい △ 契約内容によっては柔軟な対応が難しい場合がある
コスト △ 初期投資や人材育成コストがかかる場合があるが、長期的に見てコスト削減の可能性 ◎ 短期間での導入コストを抑えやすい
スピード △ スキルによっては開発期間が長期化する可能性がある ◎ 専門業者が行うため、比較的短期間で開発できることが多い
ノウハウ ◎ 社内にノウハウが蓄積される △ ノウハウは社内に蓄積されにくい
セキュリティ ◎ 自社のポリシーに合わせたセキュリティ対策が可能 △ 委託先のセキュリティレベルに依存する
品質 △ 品質管理は自社の責任で行う必要がある ◎ 専門業者のノウハウにより、一定の品質が期待できる
運用・保守 △ 自社で運用・保守を行う必要がある ◎ 運用・保守を委託できる場合がある

6. 自社開発を成功させるためのポイント

自社開発を成功させるためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

  • 明確な目的と目標設定: 何のためにシステムを開発するのか、具体的な目標を設定することが重要です。
  • 適切な人材の確保と育成: 必要なスキルを持つ人材を確保し、継続的に育成する体制を整えましょう。
  • 現実的な計画とスケジュール: 無理のない計画とスケジュールを立て、進捗管理を徹底しましょう。タスク管理にはWBS(Work Breakdown Structure)などのツールを活用することも有効です。
  • ユーザー(現場)との連携強化: 開発段階からユーザーの意見を積極的に取り入れ、フィードバックを反映させることが重要です。
  • 適切な開発手法の選択: プロジェクトの特性に合わせて、アジャイル開発やウォーターフォール開発など、適切な開発手法を選択しましょう。
  • テストと品質管理の徹底: リリース前に十分なテストを行い、品質を確保することが重要です。
  • ドキュメントの整備と知識の共有: システムの仕様や設計に関するドキュメントを整備し、担当者間で知識を共有できる体制を作りましょう。
  • 外部の専門家の活用: 必要に応じて、外部のコンサルタントやエンジニアの協力を得ることも検討しましょう。
  • オープンソースソフトウェアの活用: コスト削減や開発効率化のために、OSSの活用も検討しましょう。

7. 自社の状況に合わせた判断が重要

すべての企業に自社開発が適しているわけではありません。重要なのは、自社のビジネス戦略、リソース状況、開発するシステムの特性を十分に分析し、慎重に判断することです。

7.1. 自社開発が向いている場合

  • 業務プロセスが特殊または差別化要素が強い場合
  • 自社に開発・運用を任せられるリソースが存在する場合
  • 中長期的な視点で独自のシステムを運用・改善し続けたい場合
  • 頻繁な仕様変更や機能追加が予想される場合
  • セキュリティ要件が非常に厳しい場合

7.2. 外部委託が望ましい場合

  • 一般的で汎用的な業務システムの場合
  • 短期間で迅速にシステムを導入したい場合
  • 社内に開発体制やリソースが不足している場合
  • 特定の高度な技術や専門知識が必要な場合
  • コア業務以外のシステム開発にリソースを割きたくない場合

8. 失敗事例の教訓

過去のシステム内製化の失敗事例から学ぶことは多くあります。

  • 要件定義の曖昧さ: 現場の意見を十分に吸い上げず、曖昧な要件定義のまま開発を進めてしまい、結果的に使いにくいシステムになってしまった。
  • 技術力不足: 社内の技術力が不足しているにもかかわらず、無理な計画を立ててしまい、開発が頓挫してしまった。
  • コミュニケーション不足: 開発チームと現場のコミュニケーションが不足し、認識のずれが生じたまま開発が進んでしまった。
  • プロジェクトマネジメントの失敗: 進捗管理や課題管理が適切に行われず、納期遅延や予算超過が発生してしまった。
  • テスト不足: 十分なテストを行わずにリリースしてしまい、多くのバグが発生し、業務に支障が出てしまった。

これらの教訓を参考に、自社の状況に合わせて、自社開発の計画を立て、実行していくことが重要です。

9. まとめ(結論と今後の展望)

この記事では、システム内製化(自社開発)について、メリット・デメリット、外部委託との比較、成功のポイント、そして実際の事例まで、多角的に解説してきました。

改めて重要なポイントを整理しておきましょう。

  • 自社開発には、業務への最適化、柔軟性、コスト削減の可能性、ノウハウ蓄積、セキュリティ強化、競争優位性確立など、多くのメリットがある。
  • 一方で、初期コスト、リソース確保、開発期間の長期化リスク、技術的な制約、品質担保の難しさ、運用・保守の負担、属人化のリスクといったデメリットもある。
  • 自社開発と外部委託のどちらを選ぶべきかは、企業の状況や開発するシステムによって最適な判断が異なる。
  • 自社開発を成功させるためには、明確な目標設定、適切な人材確保、ユーザーとの連携、計画的な実行が不可欠である。

今後は、さらに多くの企業がDXを推進し、自社のビジネスに最適化されたシステムを内製化していくことが予想されます。本記事が、皆様のシステム開発における意思決定の一助となれば幸いです。

もし、システム内製化についてさらに詳しく知りたい、または具体的な相談をご希望の場合は、お気軽にお問い合わせください。